セミリタイア

嫌なことをしないで生きていく

「好きなことで生きていく」という誰が言い出したかわからないことばがありますが、自分にとってセミリタイアは好きなことで生きていくというよりは「嫌なことをしないで生きていく」という感じです。

人間は楽しいことよりも不快なことを強く感じてしまうようです。

たとえば、株で1万円の利益が出た場合と1万円の損失を出した場合を比べると、1万円という同じ金額の増減にもかかわらず、1万円の損失を出したときの方がズルズルと引きずってしまいます。

喜びは一瞬で、不快感は長く残ってしまう。
これは自分の実感としてもそう。

セミリタイアを考えている人は理由の違いこそあれ「今の働き方が嫌だ」という点では一致していると思います。
セミリタイアをしてこの不快な「仕事」を取り除けば、かなり生きやすくなります。

逆に嫌な仕事を続けているとただただ不快感が溜まっていきます。
かんぽ生命の詐欺めいた保険販売が問題になっていますが、あんな仕事をやらされたらまっとうな人間ほどストレスを感じてしまうでしょう。
綺麗ごとばかりでは世の中生きてはいけませんが、自分だったらそんな仕事辞めますね。

私はセミリタイアしてから「どうしようもなく嫌なこと」はしていません。
「ちょっと嫌だな」からはなかなか逃げ切れませんが、「どうしても嫌なこと」をしないだけで毎日が楽しく感じます。
まあ、「楽しい」というのは言い過ぎで「悪くないな」という感じではありますが。
それでもセミリタイアする前より前向きに生きています。