考えかた

人生100年時代をあきらめる

正直、自分は100年も生きていられる気がしないし、100歳まで生活できる貯金もない。

だから人生100年時代をあきらめた。
あきらめたらなんだか少し楽になった。

そもそも100歳まで生活するために貯金はいくら必要なのか。
その額を貯金をするために何歳まで働かなくてはいけないのか。

老後資金は2000万円と言われているか、本当にそれで足りるのか。
それまで年金制度が維持されているのか。
未来のことはまったく予測がつかない。

そもそも、老後資金2000万だって準備できる人がどれくらいいるのか。
コロナで数ヶ月間収入がなくなっただけで「生活できない」とか言い出す人間がいる世の中だ。計画性のない人間なんてたくさんいる。

自分は家を買う予定もないし、車も乗らないし、子どももいない。
うまくいけば65歳の時点で2000万くらいの貯金があるかもしれないが、多くの人はそれすら難しそうだ。

老後と今とどっちが大事か

だんだんと体が動かなくなっていく老後のために、若いときに無理をして働き続ける必要があるのかと思う。

自分のやりたくない仕事をしている時間は、自分にとっては死んでいるようなものだ。

仕事のために夜遅くまで働いたり、睡眠時間が削られたり、休日出勤をするのはごめんだ。
健康で文化的な生活とかいうが、残業して12時間も職場にいたら健康でも文化的でもない。(少なくとも自分にとっては)

本当に老後資金を貯めるために自分を殺して65歳や70歳まで続ける必要があるのか。
そう思ったときにセミリタイアしたいという思いが強くなった。

GW明けに新入社員に「老後のためにあと48年がんばって働かないと」と教えてあげてほしい。
きっと、絶望してくれる。(そして嫌われる)

人生70年くらいでよくないか

結婚もしない、子どももいない、孫もいなければ人生70年くらいでよくないかと思う。

日本人男性の健康寿命はだいたい72歳らしいので70年と言ってみたが、別に70だろうと80だろうとどっちでもいい。
少なくとも100年よりは現実味がある。

70年間も自分の力で稼いで生活したら人生を全うしたと言えないだろうか。(多くの人にとっては言えないのかもしれないが)
それ以降はセーフティネットのお世話になればいいと思う。

いくら準備をしたって大病をして毎月高額な医療費がかかるようになれば、貯金なんて吹っ飛んでしまう。
あとはどこで折り合いをつけるかだ。